絶えぬ想い、君に
「あ、妹さんか?」
「あぁ、うん。ほら、乃亜。俺の先生。挨拶は?」
「こんにちはー。」
「こんにちは。可愛い妹だな。」
「まぁな。」
カンさんは「なんだそれ。」って言って行ってしまった。
乃亜はものめずらしそうに校舎を眺めていた。
「乃亜。今日は外なの。行こ?」
「うん!!」
乃亜の手を引いて、グラウンドに向かう。
「にぃにー。あるきづらぁい。」
「ん?」
言われてみれば、下がちょうど砂利道になってて、確かに乃亜には歩きづらそう。
また歩きづらそうな靴を履いて来て…
「じゃあ、はい。」
乃亜を抱っこしてあげると、嬉しそうに笑った。