のんびりッ子にて脱力を。

―――

「お母さん、超美人!!」


『当たり前。』



昔を思い出し、今はかなり丸くなったなーなんて、歳より臭いこと思ってみる。



「二人の出会いってどんな感じだったの?」


「そりゃー、ママが学園のアイドルだったパパに一目惚れして…痛いッ!!!」



『晃希。
事実をねじ曲げるのは止めなさい。』


「申し訳ありませんでした。」


『希美、その話はパパがいないときにゆっくりしてあげる。
その方が事実に忠実よ。』



「じゃ、そうする。
あれ?なんだこれ?」


希美がアルバムの後半ページに何かを見つけた。


「あッ!!そっちはダメッ!!」



パパの焦った声に嫌な予感がする。



『希美、パスッ!!』



瞬時に手元にアルバムが届いた。




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