のんびりッ子にて脱力を。

―――

「…完璧。」

「ヤバイね。これ。」

「連れて帰りたい。」

「あたしはみんなに見せびらかしたい。
いや、でも、もったいないような…。」


「中島さん、あんた、最強だわ。」



みんなが口々にテキトーな感想を言うなか、ボスが鏡を見せてくれた。



…誰???

鏡に映ったのは、長い暗めの茶髪をゆるーく巻いた、前髪ぱっつん。

ボスみたいなガッツリメイクをされるのかと思いきや、

ふんわりナチュラルメイクをされたあたしがいた。



『……なんか、ハズーい!!!
なにこれ!誰だよ!!

自分じゃない!!』



「はい。隠さないで。」


「プリ撮りいこうか。」



えぇ?!
やーだー!!!




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