のんびりッ子にて脱力を。
しょぼーんとした圭介くんを慰めつつ、彼方と約束する。
全く、この甘ったれ泣き虫はどうにもなんねーもんかね。
まぁ、甘やかしたのはあたしだけど。
泣かしたのもあたしか。
「絶対ですよ!!」
『うん。絶対。』
そう約束すれば、女の子顔負けの可愛い笑顔で笑うんだ。
ふわっ と柔らかく。
あたしの癒し、彼方の笑顔。
出会いは衝撃的だった。
あたしは、彼方の力になれたかな?
「希美、携帯。」
圭介くんが投げて寄越した携帯は、着信中。
『凌ちゃんサンだ。』