のんびりッ子にて脱力を。

いつものように校門で待っているとのこと。


『んじゃ、行きますか。

また明日、…じゃなくて、またいつか、か。』


「そー言うこと言うなよ!!
悲しくなんだろ!!」

『悪い悪い。
じゃ、またねー!!』


また彼方が泣き出す前に、屋上から出た。



凌ちゃんサン、待たされるの嫌いだから、急がないと。



「お、」

『要やーん。』


声のする方を見ると、白井要。


甘ったれ泣き虫の兄ちゃんで、実は面倒見が良い男。

色々あったけど仲良くできたのは、彼方のお陰かな。


困ってると助けてくれた、いつも気にかけてくれた、気持ちには応えられないけど、あたしはこいつがダイスキだ。



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