のんびりッ子にて脱力を。

「のん、お家、帰ろうか?」


凌ちゃんサンを見れば、それはそれは綺麗な作り笑顔。


なんということでしょう。



『凌ちゃんサンは柴崎家へ、あたしは中島家へ、帰るんですよね?』


「何言ってんの?
中島家で卒業祝いしてやるよ。

たっぷり、時間かけて。」



…なんということでしょう。


『待って、凌ちゃんサン!!
今のは不意打ちだし、あいつが勝手にだし、あたし悪くないし!!』

「聞こえねー。
ほら、さっさと帰んぞ。」



どうしよう。

バラ色キャンパスライフが始まる前に、生命の危機だよー!!


『凌ちゃんサン、…お手柔らかに。』

「なんのことー??」


あたし、終わったな。




END.



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