のんびりッ子にて脱力を。

ガシッ

「間違ってたらごめん!!
中島希美ですか??」


追い付かれ、腕を掴まれ、後ろから声がした。



『え、いやー…。』


「…ホントにのんじゃん。
マジかよ…。」



声であたしと確信したのか、前に回り込んできた凌ちゃんサン。


とっさに、顔を見られないように、うつむいてしゃがむ。


「のーん。顔見せて。」


『やだもん。』


「顔上げて、こっち見て。」


『やーですー。』


「…顔見せてくれなきゃキスする。
今、ここで、公衆の面前で。」


『それもやーだー。』


「凌ちゃん、プリ見せてあげよっか?
さっきみんなで撮ったんだー。」


ボスッ!!
余計なことはやめるんだ!!

「おッ!!み…」


『…ない!!見なくて良いから!!

あたしもう帰るね!!』


と、まぁ顔を上げてしまった訳ですよね。



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