のんびりッ子にて脱力を。

「…もう、なんだっていいですよ。」


"何言ってんだこいつ"顔してやがる。


彼方が聞くから答えてやったのに。

ま、もう落ち着いたっぽいから許してやろう。



『はい、それで?彼方くん。
上田くんになんか言われて、なんで喧嘩しなきゃなんないの??』


ちなみに、上田くんはエセ優等生かつあげ野郎のことね。


「あ…はい。
僕が、前みたいに言うこと聞かなくなったのが気にくわないみたいで、殴ってこようとするんです。」


『それで、そんとき戦えるように強くなりたい、と。』


「そうです。
だから、僕に喧嘩を教えてください。」



んな真っ直ぐな目で喧嘩を教えろだなんて。


まいったね。こりゃ。




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