のんびりッ子にて脱力を。
「うわッ!どうした??
なに泣きそうになってん??」
振り向いた僕の頭を優しく撫でてくれる。
安心できる手。
「中島さんの客かよ。」
怖い人のつまらなそうな声に反射的にビクッと肩が揺れた。
「…そうかそうか。
ボスにいじめられたのか。
そりゃあ怖かっただろうに。」
ホントに怖かったです…。
「ちがッ…!!
あたしはッ、そいつがずっとうろうろしてたから心優しく声をかけてやっただけで…。」
「はいはい。
彼方、ボスには気を付けるんだぞ。
なんかされたらすぐあたしに言いな?」
僕の目を覗き込み心配してくれる先輩。
その距離の近さに、顔がだんだん赤くなってくるのがわかる。