のんびりッ子にて脱力を。
「金髪のお兄さんはピアスあけてないんですか?」
「あけてるよー。まぁ、3つだけだけどね。あと、金髪のお兄さんのお名前は、健太郎くんといいます。覚えといてね。」
「あ、オレは貴樹。よろしくね。」
「健太郎さんに、貴樹さんですね。あたしは中島希美です。ぁ、すみません電話です。もしもし?
…ベンチのとこに居ますけど。…あー、いたいた!…はい?あ、はい。ナンパされてます。」
道の向こうから凌ちゃんさんが歩いてきた。
「キミら、人の彼女に何してんの?」
貴樹さんの隣、健太郎さんの真ん前に、恐ろしく綺麗な笑顔の凌ちゃんさんが立っている。
「あんた、希美ちゃんの彼氏さん??」
「希美ちゃん、オレらより彼氏さんの方がチャラいじゃん。」
凌ちゃんさん見ても怯まないんだー。
やっぱ、同じ人種だとそんなに怖くないものなんかな?