株式会社H.C.
「って事は僕が今から旅順要塞攻囲戦とやらの歴史操作したら誰か行方不明になるって事ですか?」

僕が恐る恐る尋ねると

「はぁ〜新入り…大学生のくせにそんなのも知らんとは、この仕事の適正ゼロだにゃ」

「こねこね…コイツは彼女にフラれるわ自殺し損ねるわで精神状態が普通じゃない。そこは差し引いてやらにゃ」

このガキどもの会話にゃいつも憎悪を抱かされる。

「新入り君…君本気で知らないの?」

教授は、散々からかわれた僕を軽蔑でもするかのような目付きで見て来た。
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