Mission、~俺達の未来~
オレに向けた声だった。
「かっこいー!」
「桐瀬くーん!」
…。
美風がオレを見上げる。
「…」
『なんでオレ…』
「格好良いからだよ」
やるせなさそうに笑う美風。
堪らなく愛しかった。
『嫉妬してんの?』
「……」
『かーいいな、美風』
「…」
『オレはお前だけだから
絶対、誓う
美風しか見てない
美風しか見れない
お前だけ愛してるよ』
いつになく本音がスラスラ出てくる。
オレはブチっとマイクの電源を切った。
「行くぞ、美風」
美風はコクリと頷いて立ち上がった。
その後何日かずっと悠生達に冷やかされてたのは言うまでもない。