Mission、~俺達の未来~
だけど悠生は笑ってくれた。
「何で謝んの
なんかあったらまた聞くから」
その言葉にうちは首を横に振った。
「もう大丈夫、ありがとう」
「凛も素直になってきたな
…玲央のおかげって訳か」
「よしよし」
「ちょ…っ」
悠生がうちの頭を撫でる。
うちはその手をつい払ってしまった。
「…あ、変わってないかも」
「…」
「玲央以外受け付けないってか
まぁ受け付けられても困るんだけどな」
「そこは大丈夫」
「んーじゃあな」
ニコニコしながら手を振る悠生。
その背中にありがとうを繰り返した。
そして後日。
うちは玲央を探しに行った。
だけど待ってたのは玲央じゃなくて…柏原さんだった。
「あ、偶然ね」
…。
「何?」
もう何言われたって不安にならない。
「屋上に来てよ」
気味悪く笑う柏原さんと戸惑っている周りの女子達。
嫌な予感がした。