Mission、~俺達の未来~
 
だけど悠生は笑ってくれた。
 
「何で謝んの
なんかあったらまた聞くから」 
 
その言葉にうちは首を横に振った。
 
 
「もう大丈夫、ありがとう」
 
「凛も素直になってきたな
…玲央のおかげって訳か」
 

「よしよし」

「ちょ…っ」

悠生がうちの頭を撫でる。

うちはその手をつい払ってしまった。
 

「…あ、変わってないかも」
 

「…」

「玲央以外受け付けないってか
まぁ受け付けられても困るんだけどな」


「そこは大丈夫」


「んーじゃあな」
 
ニコニコしながら手を振る悠生。
 
 
その背中にありがとうを繰り返した。
 
 
そして後日。
 
うちは玲央を探しに行った。
 
 
 
だけど待ってたのは玲央じゃなくて…柏原さんだった。
 
 
「あ、偶然ね」
 
…。
 
「何?」
 
もう何言われたって不安にならない。
 
 
「屋上に来てよ」
 
 
気味悪く笑う柏原さんと戸惑っている周りの女子達。
 
 
嫌な予感がした。
 
 
 
< 42 / 116 >

この作品をシェア

pagetop