Mission、~俺達の未来~
すると玲央がうちの手を握った。
「海千祭、一緒に回らへん?」
海千祭…ってあれね。
ステージとか屋台とかあるやつね。
「…さて、俺もう行く」
悠生が歩き出す。
その背中は何故か寂しそうだった。
「おいっ…じゃあオレ等も…」
バタンと閉じた扉。
「悠生何かあったん?詩織おらんし…」
「らしいわね…」
別れたとかはないはずだけど…。
「俺はもう凛を悲しい目に合わせへんから」
「信じてるわ」
「だから凛はいつも俺の隣におって」
うちは笑顔で答えた。
「もちろんよ、離れるつもりないから」
「…大好きやで、凛」