Mission、~俺達の未来~
 
萱野君はうちの手を握って走った。
 
 
「ちょ…っ」
 
「ごめん、でももし凛ちゃん置いていったら責められるから…っ」
 
 
それもそうか。
 
 
運動神経が良いのか足が速い萱野君。
 
 
着いたのは研究室だった。
 
 
「…本当困るね」
 
「はあ…」
 
「ねぇ、俺と付き合わない?」 
 
萱野君がうちの肩を掴む。
 
 
途端、研究室の扉が大きな音を響かせて開いた。
 
 
 
「俺から逃げれるとでも思ってんのか?」
 
 
 
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