Mission、~俺達の未来~
玲央は怒っていた。
「凛、こっち」
伸ばされる手をしっかり握った。
グイッと玲央に引っ張られる。
「俺の凛に何してんすか先輩」
せ、先輩?
うち敬語使ってない…。
「別に?まだ何もしてないよ」
「何かするつもりやったんですね」
「ふふ、どうかな」
「凛は俺の彼女だから…手ぇ出すな」
鋭い瞳と冷たい声。
「気になるじゃん、女好きだった君をどうやって変えたのか」
玲央は変えられてなんかいない。
自分で変わったんだ。
「玲央は強くなったの
うちが変えたんじゃない」
そう言った途端、玲央が一瞬うちの唇に唇を押し付けた。