Mission、~俺達の未来~
 
オレにばっか妬かせてんじゃねぇ。
 
 
「お前、名前は」
 
「あ…柿野藍です」
 
怯えてる柿野。
 
「ちょっーち協力しろ」
 
「え…?」
 
オレは柿野がいない机を思い切り叩いた。
 

バンッ!と響く音。
 
美風が振り向いた。
 
「なぁ藍、お前今日空いてる?」
 
「え…」
 
「オレ勉強でわかんねー所あるんだよな」
 

「え…」
 
「教えてよ」
 
わざと大きい声を出す。
  
ふと見た美風と目が合った。
 
「…」
 
「…」
 
美風は泣きそうな顔でオレを見てる。
 
今すぐ飛んで行きたかった。
 
 
今すぐ慰めてやりたかった。
 
…出来るわけねぇよ。
 
 
 
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