Mission、~俺達の未来~
 
本当に悲しそうな瞳。
 
「嫌いじゃない」
 
「証拠は?」
 
「証拠…」
 
証拠……。
 
頭の中を掻き回すあたし。
 
見かねたらしい悠生があたしの腕を引っ張ってった。
 
 
着いたのは誰もいない階段の踊場。
 
 
「悠生?」
 
悠生は冷ややかな目であたしを見る。
 
 
そしてあたしを隅に座らせた。
 
「今日は許せよ?」
  
悠生も座る。
 
悠生の足と足の間にあたしは座っていた。
 
 
かなり近い距離。
 
逃げられない。
 
 
悠生は無心にあたしを真っ直ぐ捉えていた。
 
 
 
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