最愛な人
「あの〜、寿也さんは
ここに来たことありますか?」
「俺、あんまりないかな」
「そうなんですかあ。」
「唖弥女は、良くここにくるの?」
「私は、たまにしか来ませんよ」
「…」
反応がない。
もしかして、シカト!?
イライラしながら相手の
顔を見ると、何か考えて
いるような様子だった
しばらく、沈黙が続いた。
何処か遠くをじっと
見たままだった。
またあの時と同じ
悲しい目をしている。
私には、わかっていた