本当はずっとキミだけを…。

慌てて大輔くんに見つからないように、電信柱に隠れながら

大輔くんの姿を目で追った。



大輔くんは階段をドンドン上がっていき三階の左から二番目の部屋の前で立ち止まった。



あそこは、誰の部屋なんだろう?



もしかして、大輔くんの部屋?



大輔くんのお父さんは確か、建築会社の社長で、以前住んでいた家は大きくて立派な家だった記憶があるから


大輔くんの家が、あそこだなんて考えられない。



じゃあ、あそこに誰か住んでるの?


あたしが知らない…誰かが住んでいるの?




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