本当はずっとキミだけを…。
数分後…次第に雨足が酷くなっていくどしゃ降りの雨の中
「かえらなきゃ…」
このまま、ここにいても自分が惨めになるだけだ…。
とにかく立って、家に帰らないと…
そう思って、ずっとうずくまって痺れてきた足を伸ばしてゆっくりと立ち上がろうした時だった。
自分で思っていたよりも痺れて感覚をなくしていた足は力が入らなくて
簡単に立ち上がる事ができない。
「なんなのよ?この足…立ってよ…」
まるで八つ当たりするように手を握りしめてふくらはぎを何度を叩いた。
「はやく、立ってよ…立ちなさいよ…この足…」