本当はずっとキミだけを…。

─*─*─*─*─


「───う…ぅん…」


体が熱い…熱いよ…

「梨華、大丈夫?梨華ぁ?」



お母さんの声で目を覚ますと見慣れた天井がボンヤリと見えた。




「ここ──…」



辺りをキョロキョロ見渡すと、見慣れたピンクのカーテンが風にユラユラ泳いでいた。



「ここ…あたしの部屋…?」



あたし…どうして…?朦朧とした意識の中、覚えているのは誰かの優しいぬくもり…。




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