本当はずっとキミだけを…。

─*ー*─*─*─

「それ!本当なの!?」



昼休みの屋上で瞳を大きく見開いた沙羅の声が響いた。



「うん。本当だよ」


「大輔くんが、女の人と一緒に過ごしてるって!?」



「うん…」



あたしの言葉に、沙羅は少しの間、言葉をなくして空をボーと眺めたあと



「───そっかぁ…」



信じられないけど、梨華が言うなら本当なんだねと複雑な表情で呟いた。




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