本当はずっとキミだけを…。
あたしが好きだった大輔くんは、もう…どこにもいないんだよね…?

だったら、早く大輔くんの事を忘れよう。


大輔くんの事を大嫌いになろう…。



「大輔くんから言われなくてもそうするよ」


そう思ったはずなのに…そう言った瞬間

とても心が悲しくなった。

本当はこんな事を言うつもりじゃなかった。


本当は、もっと普通に大輔くんと話したかったのに…



どうして、こんな風になっちゃったのかな?


ねぇ、大輔くん…。


あたし達は、どこですれ違ってしまったんだろう…?



もう、元には戻れないの?



もう…あの頃には…戻れないの…?



気づいたら、唇噛み締めて、涙をこらえていた…。





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