本当はずっとキミだけを…。

「だから、彼女なんかじゃないよ」


「そうだったんだ・・・ごめん、あたし何も知らなくて・・・」


大輔くんの家族がそんな事になっていたことなんて全く知らなくて、あたし・・・。


「本当にごめんなさい・・・あたし、最低だね」



あたしを覆う大輔くんの傘の下で、このままどこかに消えてなくなりたいと思った。



「自分が恥ずかしいよ・・・・」



なにも知らなくて、勘違いして・・・あたしバカだ。
自己嫌悪でうなだれていたら



「いいよ。それだけ俺のこと気にかけてくれた事が分かっておれ、嬉しいよ」


大輔くんの言葉にゆっくりと俯いていた顔を上げたら
あの頃と変わらない大輔くんの笑顔があった。








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