本当はずっとキミだけを…。

「いってきます」


大輔くんと気持ちが通じ合った日から2日後の月曜日。
今朝まで降っていた雨はいつの間にかやみ、玄関のドアを開けて見上げた雨上がりの空には


綺麗な虹が架かっていた。





いつもと同じ通い慣れた道に、見慣れた景色なのに



「おはよう」




大好きな人が、自分を想い笑ってくれるだけで



その全てが特別なことに感じた。



「おはよう」

「雨、やんだな」

「うん」



大輔くんは、あたしの家まで迎えに来てくれたんだ。
いいって、言ったのに・・・。



「俺が迎えに来たいんだよ」


いいだろう?と言った大輔くんの言葉に、顔を真っ赤にして「うん」と頷いた。






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