本当はずっとキミだけを…。
不思議な気持ち
「じゃあ、また明日ね」
図書室で彼氏に会いにいく沙羅と別れたあたしの後ろ
「ヤリィ♪梨華ちゃんと一緒に帰れる!」
テンション高めで話す高津くん。
「お願いだから、もう少し静かにして。それに、いつの間に“梨華ちゃん”って…
あたし達、まだそんなに親しくないんですけど」
むくれて言うあたしの言葉を「気にしない。気にしない」相変わらず明るい笑顔で笑い飛ばす高津くん。
「ったく…調子よすぎ」
苦笑いしながら、なんでかな…?
ちょっと、楽しいかもって思ってるあたしがいた。