本当はずっとキミだけを…。
な、なに…?
なにが起こってるの!?
頭の中はパニクってるのに、なぜか高津くんの瞳から視線をそらせないでいる。
なんで?
なんで?
なんでなの???
高津くんのこと…好きじゃないのに…
どうして嫌じゃないんだろう?
「ねぇ、みて。おねぇちゃんたち、ラブラブだよ」
突然、小さい女の子の声が聞こえてきて、慌ててバッと離れたあたし。
後ろから一年生ぐらいの小学生の女の子と男の子がニヤニヤした顔であたし達を
“ラブラブだぁー”とからかうように笑いながら通り過ぎていった。