本当はずっとキミだけを…。
「ラブラブだって」
高津くんが、ニカッと嬉しそうに笑った。
その笑顔に不覚にもまたドキンと反応してしまうあたしの心臓。
どうしちゃったのよ!?
自分の気持ちが分からなくて戸惑うよ…。
「ねぇ、梨華ちゃん」
「な、なに?」
「あのさぁ…、俺の事…ちゃんと考えてみて…」
切なくも真剣な瞳で言われた。
どうしよう…。ちゃんと、あたしの気持ち…話した方がいいよね?
「あのね…あたし…忘れられない人がいるんだ」
「えっ…?」
高津くんの瞳が、悲しげに揺れた。