本当はずっとキミだけを…。

「どんな…人?」


「えっ?」



どんな人って…


「優しい人…だと思う」



「えっ…?だと思うって…」


「あたしの忘れられない人って…

大輔くんって言うんだけど、小学生の時に、お父さんの転勤で引っ越しちゃって、会えなくなったんだ。

今、どこにいるかも分からない…
けど…」



「…今も…好き…なんだ?」



そう聞かれて、あたしはコクリと頷いた。



あたしに、真っ直ぐ気持ちをぶつけてくれた高津くん。


あたしの気持ちもちゃんとぶつけたいって…そう思ったんだ。




< 24 / 164 >

この作品をシェア

pagetop