本当はずっとキミだけを…。
数分後、ようやく泣き止んだあたし。
ずっと会いたかった大輔くんが目の前にいるのに…、瞼は腫れ上がり最悪だ。
「ごめん…泣きすぎた…」
だけど、もっと最悪だった事は…
「ホントだよ。なんか変わってねぇな。昔もお前、泣き虫だっただろう」
「そんなんじゃない!!…ハズだけど…」
「それより、いいのか?」
「えっ?なにが?」
さっきまでいたはずの高津くんが…
「一緒にいた男、帰っちゃったけど」
「えっ…?」
何も言わないで帰ってしまったことに
大輔くんから言われるまで気づかなかったことだ…。