本当はずっとキミだけを…。

「じゃあさ、俺たちもしてみる?」


「えっ…?」


してみるって、なにを…?


頭の思考回路は崩壊寸前で、心臓が煩く鼓動を刻む。


足がまるで地面にピッタリとくっついて後ずさりできない。

「そんなの決まってんじゃん。キスだよ」


そう耳元で囁くと、一歩、前へと近づいてくる大輔くん。

唇が、もう少しで触れてしまいそう…



えっ…!?




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