本当はずっとキミだけを…。
─*─*─*─*─
「えっ!?会ったぁ!?」
翌日の学校。
まだ朝の静かさが残る教室に、沙羅の驚愕な叫び声が響いた。
すでに教室に来ていた数人のクラスメート達が、ウルサイと言わんばかりの眼差しでこちらを見ている。
普段のあたしなら気になるこの状況だけど、今はそれどころじゃない。
「うん…大輔くんに…会っちゃった」
とにかく、沙羅に大輔くんのことを話さなきゃ!!
登校してきたばかりの沙羅の腕をギュウと掴んで
「どうしよう!?」
と聞くあたしの頭の中には、そのことしかなかった。