本当はずっとキミだけを…。

スッキリしない気持ちのまま

時間だけがドンドン流れていき



気づいたら、もう放課後になっていた。


だけど、なんだか帰る気持ちになれなくて


教室の窓から空をボーっと眺めていたら


「梨華ちゃん」




聞き慣れた声が、あたしの名前を呼んだ。




「高津くん…」




「どしたの?なんか、元気ないじゃん」


ニカッて笑う高津くんの笑顔に涙が、こぼれ落ちそうになった。




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