本当はずっとキミだけを…。
転校生のキミ
─*─*─*─*─
翌日の朝の教室。
「ハァ…」
あたしは、机に突っ伏して、昨日から何十回目かの溜め息をこぼしていた。
「なに、梨華。朝から溜め息ばかりこぼして」
前の席に腰を下ろして顔を覗き込んできた。
「うん…ちょっとね…なんか、いろんな事がありすぎて…」
「なに?なにがあったの?話してみなよ」
うん?とクリッと大きな瞳で見つめた。
「うん。ちょっとね…」
机から顔を上げて沙羅に昨日の高津くんのことを話した。