本当はずっとキミだけを…。

無理もない。
季節外れの転校生に、みんな興味津々だ。

もちろん。あたしも。


一体、どんな人がくるんだろう？



そう思いながら、転校生が来るのを待っていたあたしの耳に聞こえてきた


「佐伯！入っていいぞぅ」


先生の“佐伯”という言葉に、ピクリとあたしの心は反応した。



“佐伯”って…



まさか…。