本当はずっとキミだけを…。
たまに、2人が仲良く歩いてる姿見ると羨ましくなるときあるよ。


あたしだって彼氏が欲しいなって思ったことぐらい…あるに決まってるよ。


けど…無理なんだよね…。どうしても…。


無理…なんだ…。




「ふぅ…」


俯いて無意識にため息をこぼしながら、空になった弁当箱をボーと眺めた。


「…梨華ぁ…もしかして、まだ忘れられないの?」


「へっ?なにが?」


「大輔くんのこと」



沙羅の言葉にドキンと鼓動が高鳴った。



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