本当はずっとキミだけを…。
「ごめんね、高津くん…こんな寒いとこに連れてきて」




高津くんの顔を見ないように、高津くんから視線をそらした。


「いいよ。それよりなに?どしたの?梨華ちゃん。深刻そうな顔して」


高津くんの明るい声が逆に切なく感じた。

ごめん…高津くん…あたし、高津くんを傷つけてばかりだよね…。


「もう…会いに来たりしないで…お願い…」



だけど、これが一番、いいと思うから…

キミの為にも…


あたしの…為にも…。





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