本当はずっとキミだけを…。

「ダメだよ!!ヤッパリ…こんなの、ダメだよ!!」


「なんでだよ?」


「だって…あたし、高津くんの気持ちに甘えちゃうから…大輔くんのこと好きなのに…高津くんのそばにいたくなっちゃうから…」




こんなの…ダメだよ…許されないよ…。


気づいたら俯いた瞳から大粒の涙が幾つもこぼれ落ちて



冷たいコンクリートの床に水玉模様を描いていた。





< 98 / 164 >

この作品をシェア

pagetop