王子と王子の愛しの姫(仮)



ガラ・・・



教室のドアがあいた。




何故かみんなドアの方を反射的に見る。



そこにはっ・・・







「きゃぁ!王子・・・王子よぉ!!!!」



でも木原蓮のほう・・・・




私はため息一つ吐く。





うるさいなぁ・・・まだ騒いでんの?



ってかなんのために来たんだよ!





「ら!蘭!王子だよっ!王子!」




「はいはいっ・・・」




私はレモンティーをグビっと飲む。




私はアイツの方に目をやる




ん?なんかこっち来てない!?



そして私たちの目の前で立ち止まる。



why!?



「ねぇ。キミ。蘭かりていい!?」



今・・・そう、この人が発したんですかっ?







「はっ!?」



私は反射的にそういう。




「あ、どうぞっ~」



翠の裏切りもの~~~っ!



絶対なんかおごらせるっ!


「まぢ~・・・木原先輩も姫狙ってんの~?」


「俺等勝ち目ないじゃん・・・」



「まぢかよ~・・・」



いやいや・・・男子諸君。



何故、木原蓮が私を狙ってると決め付ける?






「いきなよぉ!蘭♪」



何故か女子全員の蘭コールをっ・・・



「もしも蘭が王子と付き合ったら蘭♪紹介してよねぇ~」




みんなが私の方に集まる。




みんな木原蓮が好きなんじゃないの?






「ほらっ早くたってよ」




うわっ!超うえからっ!



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