王子と王子の愛しの姫(仮)




「詐欺ですか?」




翠!超直球!!




「詐欺だなんて・・・滅相もございません。




スウィートローズはそんなこと、一切いたしません」




「じゃあ・・・なんで私なんか・・・」



なんで私みたいなブスを・・・?



店内には可愛い子もっといるよ!?



あの巻き髪の子とか!あの金髪の子とか!




「それはですね、さっき商品をみていたでしょう?



その透き通るようなキレイな瞳!




そしてその細くて長い脚!」




私は自分の足を見た。




細い?長い?




「まぁ、ご両親と相談してみてください。



お名前、お伺いしてもよろしいでしょうか?」




「えっと・・・鈴木・・・蘭です」



「ありがとうございます。やる気があるのでしたら、名刺にある番号に連絡していただけるとありがたいです。」





「わ・・・分かりました」



そして川島さんはペコリと頭をさげ、店を出て行った。
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