王子と王子の愛しの姫(仮)
「はい、喧嘩禁止っ!
かんぱいするよっ
蘭。なにか一言」
一言っ!
そんなムチャブリなっ・・・
「あう・・・
えっと・・・何もいえないほど嬉しい・・・ですっ
お母さん、お父さん。いままでありがとう!」
「な・・・お嫁に行くわけじゃないんだからっ・・・」
お母さんがクスクスと笑いながら言う。
「お父さん・・・蘭がお嫁にいったら悲しくて泣いちゃうわよ?」
私はお父さんに視線を移す。
「なっ!蘭こっちみるなっ!!
母さん!まだ結婚なんてはやいぞっ!」
お父さんはお母さんをキッと睨む。
「もうそんなのどーでもいいでしょ?カンパーぃ!」
私はグラスを持ち上げた。