王子と王子の愛しの姫(仮)
「鈴木~マナーモードにしなきゃだめだろっ」
そういう先生。
「あのっでていいですかっ?」
さっきから永遠と鳴り響いているのだ。
「しょうがないなぁ!今回だけだぞっ」
先生神っ!
生徒の味方っ!
私はブレザーのポケットからケータイを取り出した。
「はいっ」
『蘭!でるの遅いわっ』
「かっ川島さんっ?」
『今日雑誌の取材よっ』
川島さんは慌てた様子で言う。
「ごっごめんなさいっ」
『忘れてたのねっ・・・ま、新人は失敗が許されることっ
はやく出てきなさいよっ』
「すみませんっ」
ぴっ・・・
私は電話をきった。
「センセっまた今度教えてっ!
今日急用がっ!
早退しますっ」
私はそういい捨てて、職員室をでた。
そしてマッハのはやさで教室にいき、スクバに教科書をすべりいれる。
「翠!ごめんっかえるっ」
私はそう叫んだ。
「ぇ?仕事っ?」
「yes!」
私はそう短くいうと、急いで教室を出た。