王子と王子の愛しの姫(仮)
ピーンポーンっ!
そう9時ぴったりといっていいほどにその音がなった。
「忘れ物ないわよねっ」
お母さんが玄関でそういった。
「大丈夫っ大丈夫っ」
私はカバンを肩にかけ、玄関のドアをあけた。
「おはよう。蘭。」
「おはようございますっ。」
私は頭をさげる。
「さっ乗って。」
川島さんは運転席に乗り込む。
私は後ろの席に座った。
そして川島さんはアクセルを踏む。
「今日はバライティーだからねっ。
たくさんしゃべるのよっ」
「は~いっ」
私は返事をする。
まるで小学生のように。