王子と王子の愛しの姫(仮)
「あれ・・・?富山先輩・・・・なんで・・・?ここに?」
俺の名前・・・知ってたんだ・・・
あ~・・・蘭ちゃんがいたから追っかけてきたなんてストーカーだよな・・・
「え~っと・・・その・・・蓮の親友として・・・みたいな?」
俺は適当に言った。
「私・・・学校いかなきゃ・・・」
「俺も行くよ。」
「でも・・・木原先輩いるし」
「・・・蓮はサボりの常連だし・・・大丈夫でしょ・・・てか俺の自転車乗る?」
蘭ちゃんはちょっとびっくりしたように目を見開いた。
乗りたくね~か・・・
「いやなら・・・いいんだけど」
「いえ!別に・・・嬉しいです!!!」
嬉しいなんて・・・こっちも嬉しいっつーの!!!
嘘でも嬉しい・・・・
これ・・・夢!?
夢なら覚めないで!!
俺はちょっとほっぺをつねった。
「と・・・富山先輩!?」
「いや・・・その・・・気にしないで・・・」