王子と王子の愛しの姫(仮)
瑞希SIDE
蘭はストロベリーティーを頼み、
俺はコーヒーを頼んだ。
蘭は、『コーヒー飲めるなんてすごいね』
なんて笑った。
普通飲めない?
まぁ・・・そんな苦いものがダメってのも可愛いけど・・・
「あ、蘭」
「何?」
俺は紙袋を取り出し、蘭に差し出した。
蘭は『何これ』
という目で紙袋を見つめる。
「コレ。さっき見てたろ?今日付き合ってくれたお礼」
そしてガサガサと紙袋を開ける。
「わ~さっきのマグカップ・・・・そんなに気、使わなくていいのに・・・」
そして蘭は俺に最高に可愛い笑顔をむけた。