王子と王子の愛しの姫(仮)




俺が上を向くと、唇をかみしめ、目に涙をためた蘭が立っていた。



「最低・・・なんでそんなこと言うの・・・



意味わかんないよ」



そしてホロホロと流れる涙の粒。




そして走って行ってしまう蘭。



カランコロン・・・とムナシイ音。




早く・・・追いかけないと・・・



俺はレジに千円札を置いた。




急いで店を出て、走った。




蘭・・・蘭







蘭!



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