王子と王子の愛しの姫(仮)






「ほんとに・・・ほんと?」




「何が?」




「その・・・私を・・・えっと・・」




「好きだってこと?」




私はコクコクとうなずいた。




「うん。マジ」




「絶対?またからかってるんじゃなくて?」




「絶対」




「本当?絶対?」




「何?俺、そんなに信用ない?」



「だって・・・ねぇ・・・」






「お前はさ、恥ずいけど俺の初恋の女なんだよね・・・
よし!そんなに信用ないなら!」





そう言って蓮は大きく息を吸った。




「俺は蘭のことが好きだぁ!」






「ちょちょ・・・蓮!」




すごいベタな恋愛ドラマみたいなんだけど!!




ちょ・・・超恥ずかしい!





通りかかったおばさんは『青春ね・・・』って言うし、




ヤンキーっぽい男の子達は『お暑いねぇ~』っと茶々をいれる




「信用してくれるまで町中だって日本中にだって世界にだってまわって告白してやるし」





そして私に大きくニカっと笑い




また大きい声で叫び始めた。



「分かった。分かったからやめてよ!恥ずかしいから!」




「っふう・・・で。答えは?」
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