月に祈りを

はっとして後ろを振り返ると…

「神崎さん…」

ゆー…

「ゆー!!!」

わたしはゆーに抱きついた。

周りは静まり返ってる。
上を見上げると困り顔のゆー。

そっか…
そうだよね…

わたしのこと知らないもんね…






"別れた方がいいかな?"



っ……

とめどなく涙がこぼれてくる。

もう分かんない…


「俺のこと知ってんの?」


………

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