きらきら★とれいん
「俺、東京の大学行くことにしたんだ…。ごめん。」
それは、突然だった。
高校3年生。大学受験やら就職活動やらと私を含めたみんなが慌ただしく学校生活を送っていた。
私たちが住む田舎には大学なんてものはなくて、少なくとも電車で1時間かけて市の中心部に出ないと通えない。
そもそも高校だって、私が通っている学力そこそこの公立高校と、低レベルな私立高校しかない。
だから、高校卒業後はこんな地方から出て東京やら神奈川やら、都会の大学に進学する人も珍しくはない。
頭の良い子はみんな都会の大学に行くために一生懸命勉強している。